周囲の人に何となく不信感を与えている

人間関係がうまくいくか、いかないかは、その人の無意識の問題である。
無意識に問題を抱えている人は、努力するが、人間関係はなかなか
思うようにいかない。

最後に周囲の人を恨みながら死んでいくのは、無意識に様々な
葛藤を抱えている人である。無意識とは「心」である。

例えば、自分がここまで努力しているのに、子供がまともに育たないと
怒っている父親がいるとする。

彼は子供や妻を憎むだろう。「俺がここまでしているのに」と。

そして、そうした恨みを言う父親の話を聞いていると、
そのことだけに限って言えば、正しいように見える。

そして子供や奥さんは悪いように思える。しかし実際はそうなのだろうか。

周囲の人はその父親に対する信頼感をもっていないのである。
周囲の人はその父親に好意をもてないのである。

周囲の人はその父親といることが楽しくないのである。
人間関係を左右しているのは、無意識の部分である。

無意識に問題を抱えていたら、何をどう努力してもうまくいかない。
その人がいつも人を恨んでいて、周囲の人はその人と一緒にいて居心地が悪いとする。

人を恨んでいるから周囲の人々には何とはなしの不信感を与えている。
そうなれば会社ではどんなにいいアイデアを思いついても、実現できない。

周囲の人が賛成してくれないからである。そこで怒りの感情が生じる。

これは家庭でも会社でも同じことである。
つまり、家庭でも会社でも思うようにいかなくて最後に人を恨む人は
不運なようであるが、実は心理的に色々と問題を抱えている場合が多い。