大きな傷を心の底に負っていることに気がつかない

元気がなくなるのは多くの場合、年齢のせいではない。
70歳でも、80歳でも元気な人もいる。

長い人生で小さな感情を処理できないで、不満な感情が積み重なってしまう。
年齢よりもむしろそれが問題である。

日々の積み重ねが大きい。小さな不愉快だから我慢して笑顔でいればいられる。
しかし積み重なっていくと大きな重荷になってくる。

日々重なると、その人の心の能力を超える負担になる。
その小さな不愉快さの積み重ねで、エネルギーを失う。

小さな不愉快さは、多くの場合、「言えない」ことから出てくる。
言って嫌われるのが怖い。言って良い人というイメージに傷つくことがイヤだ
等々で、言いたいことを言えない。

多くの場合、小さな不愉快さに対しては「大したことはない」と言い聞かせて、
散歩やギャンブル、音楽を聞いたり、自分の好きなことで気晴らしをしてしまう。

そして気晴らしをして、時が経つと意識からは消えているかもしれない。
しかしそうした小さな不愉快さは毎日起きる。

無意識の領域ではいつしか物凄いことになってくる。
すると何となく気が晴れない。

そして気にしないようにすればするほど、そのことが大きなことになってくる。