弱点だって自分らしさの一部
自分の弱点にとらわれる人は、完璧への強迫性が強い。
自分は完全であらねばならないと思い込むから、自分の
弱点が気になるのである。
完璧に女らしくなければいけないと思い込んでいる人は、
自分の女らしさに不安である。
いつも男性から、自分の女らしさについての賞賛の言葉を
聞いていないと不安になる。
いつも自分は女らしいという保証を男性から得ていないと、
不安なのである。
男性は女性に、そんなに女らしくなければいけないなどと期待してはいない。
普通に女らしくあれば充分である。
完璧に女らしくなければならないと強迫的になって、
実際の自分を拒否している女性は、充分に男性を受け入れることができない。
自分を拒否してしまう者は、どうしても他人を拒否してしまう。
それはおそらく、自我が強すぎるのである。
つまり欲求が抑制されている。自分は何がしたいのかが分からない。
少なくとも自分が何をしたいかより、他人が自分に何を期待しているかと
いうことのほうが重要である。
自分が完璧な女であるかどうかということばかりが心配になり、
相手の男性への好意が積極的にならない。
自我が強すぎて、欲求が抑制されていればそうなるのは当たり前である。
自我が強すぎると、自然なやさしい感情のようなものが欠けてくる。
自我の強すぎる人は、自然の感情の発露がないが、
それは神経症的自尊心の表われでもあろう。
何か自然な感情は悪いこと、自分にとって屈辱的なことと感じている
のではないだろうか。