上司の望んでいることが分からない

ナルシストは自分のことにしか関心がないから、
相手が何を求めているかが分からない。

さらに、ナルシストは自分の与えたものを相手は
喜んで受け取っていると思っている。

ありがた迷惑ということが理解できない人達である。
自分がしたことを相手はありがたがって受け取るのが
当たり前と信じている。

したがって、相手に迷惑をかけながら、
迷惑をかけているということには気がつかない。
そこに気がつかないから相手を責める。

そこで、どうしても人間関係はギクシャクする。

ある会社の応接間での話しである。
上司がお花の水を替えてほしいと思っていた。

それを言っても、ナルシストの部下はそれをしない。
そして、お花を買ってくる。

何故だろうか?
お花を買ってくれば、それは自分の行為が見える。
しかし水を替えるのは自分のしたことが見えない。

上司はお花を買ってきてほしいとは望んでいない。
ナルシストの部下は上司に関心がないから、上司が望んでいることと、
望んでいないことが分からない。

上司が望んでいないことをして上司は望んでいると思い、
「私はこんなに尽くしているのに」となってしまう。

そして「私はこんなにしている」と自己陶酔する。
この部下は、「私はこんなにしている」と思っているのだから、
会社の中での人間関係は他の人ともギスギスしたものになっているだろう。

相手は自分のしたことに喜んでいると思っているから、
今度は相手が自分を特別に大切にしないと相手を恨むことになる。

この部下は、社内ばかりではなく、社外の人間関係もギスギスしているだろう。