過去に捕らわれて、今を生きられない

嘆いている人は、過去ばかりでなく現実を見たくない。
そして事実、現実を見ない。

過去にこだわるのは今の苦しみを楽にするためである。
そして逆に今が苦しいから過去を抜け出せない。

人は今が不幸だから過去に捕らわれて生きてしまう。
過去に捕らわれて生きるから、今を生きられない。

今を生きられないから今が不幸になる。悪循環である。

不幸な人はどうしても、し残したことに執着してしまう。
し残したことに執着するから今が不幸である。

今が不幸だから、し残したことに執着するという悪循環である。

それを、心理的に健康な人は、自分の今の環境を嘆き過去にこだわっている人に、
何でいつまでも過去にこだわっているのか?と疑問を投げかける。
過去は嘆いても変わらないと言う。そして今を生きよと言う。

心理的に健康な人は今が幸せだから、不幸な過去から抜け出せる。
心理的に健康な人は今が幸せだから、今を生きられるし、
今を生きられるから今が幸せになる。好循環である。

心理的に病んでる人は今が不幸だから、いつまでも不幸な過去にこだわる。
不幸な過去からどうしても抜け出せない。

自分は今が幸せであり、嘆いている相手は今が不幸だという、
その違いを考えないで、過去にこだわって生きている人を責めるのは酷である。
前に進めない人を責めるのは酷である。