下積みの時期に文句ばかり言うと助けてくれる人が現われない

人は明るい性格になることでしか幸せにはなれない。
明るい性格というと誤解する人がいるかもしれないが、素直な性格という意味である。

何も、むやみに笑ったり大きな声を出したりしているという意味ではない。
その人らしい明るさという意味である。

明るい性格になるためには、悪口集団、愚痴集団から抜けることが大切である。
自分の気持ちが復讐的になっている時には、明るい集団よりも悪口集団の
ほうが居心地が良い。

心の中が不満でドロドロしている時には悪口を言うのは、何か気分がいい。痛快である。

そうなってくると、やさしい人と接するよりも、悪口を言う人と接しているほうが気がまぎれる。
だから、自分のまわりにやさしい人がいるのに、意地の悪い人と付き合ってしまうのである。

こういう生活をしていると、いざ自分に幸運が巡ってきても、
その幸運がつかめない。チャンスがまわってきても、チャンスをつかめない。

晴れ舞台が恐ろしくなっている。大きな仕事が怖くなっている。
日々の生活の垢が出たのである。したいことはある。
しかし、いざ出番がまわってくると怖くて出られない。しかし出たい。

下積みをしていれば、誰だって人の悪口を言いたくなると思うかもしれない。
しかし下積みの時期に、その人がどのような態度でいるかが問題なのである。

下積みの時期に文句ばかり言うから助けてくれる人が現われないのである。
「この下積みで自分の願いが叶う」と思う人と、「私がこんなにしているのに」と
不平不満で文句ばかり言っている人とでは顔が全く違ってくる。