生きるのがどんどん辛くなる

現実は敵だと思っていると、できないことをできないと認められない。
間違いを間違いと認めることができない。
だから他人に謝ることができない。

劣等感の強い人は、現実は敵と思っている。
つまり現実を勘違いしている。

現実は味方なのに、敵と思って戦っている。
自分を守るためにエネルギーを使ってしまう。

現実は味方と思っている人は仕事でエネルギーを使う。
それは現実否認にエネルギーを使わなくてもいいからである。

現実を認めないということは、そのためにものすごいエネルギーを使う。
だから現実否認の人はいつも疲れているのである。

現実否認に使われているエネルギーを仕事に向けたら、かなりの仕事ができる。
また、現実は味方と思っている人は、責任転嫁をする必要がない。

挫折する人は責任転嫁をする人達である。
自分は悪くないといつも主張している。

上司が悪い。上司にリーダーシップがあればこうならなかった。
部下が能力がない、部下がもう少し言うことを聞いてくれればこうならなかった。

こうなったのはあいつのせいだ。お前らのためにこうなった、
等々と責任転嫁をする人は挫折する。

世の中が悪い、親が悪い、世間が悪い、
そう言って努力しないでいられれば楽である。

しかしそのときは楽でも、生きるのがどんどん辛くなってくる。
最後は立ちいかなくなる。
道が行き止まりになって、その先へ行けない。そこで挫折する。

責任転嫁をする人は、こうして現実が敵になるのである。
もし現実は味方なら、こうなったことの責任は自分にあると言ってよい。

そして、そう認めるから次の努力ができる。次の成長につながる。
しかし、お前のためにこうなったと責任転嫁をすると、自分の成長がなくなる。

短期的な視点で見れば悪いことも、長期的な視点でみればいいことになるかもしれない。
いいか悪いかは視点の問題である。