子供は自分とは違う人格を持っている
なかなか家で落ち着いて勉強をしない子供について、母親がよく次のように言う。
「うちの子は、本当に落ち着きがなくって困ってるの。もう少し落ち着いてくれれば
いいんですけれど」
ところがこれが状況が変わって運動会で徒競走のときにはこの子が速いことがある。
するとそのときには満足している。
ところがこれが授業中とか家で勉強しているときとか、そういうときにはこの落ち着きのなさが
不満の種になってくる。
この子に限らず人間にとって、長所はあるときには長所であるが、また別のときは短所である。
子供にも好き嫌いがあるということを認めることは、子供が自分とは違う人格を持っていることを
受け入れることである。
子供はあるときには「いい子」、あるときには「悪い子」になる。
それを認めることは子供が自分とは違う人格を持っていることを受け入れることである。
いつも自分にとって「いい子」であるのが当たり前と思っている親は、子供が自分とは別の人格で
あるということを受け入れていない。