憎しみや敵意で声を荒げる

人は誰でも人を憎める。しかし、人は誰でも人を愛せるわけではない。
情緒的に未成熟な人は、憎むことはできるが、愛することはできない。
情緒的に成熟した人だけが、人を愛することができる。

情緒的に未成熟な人ができることは、憎しみを抑圧することだけである。
しかし、憎しみを抑圧しても、憎しみはその人の心から消えるわけではない。
表現されないで、その人の心の底に堆積していく。

うつ病者は何もしないで自分の惨めさだけを訴えているから、肉体的には
疲労困憊しているようには見えない。

何もできないが、自分の訴えることだけは雄弁である。
仕事は家事であろうが、、会社の仕事であろうが、できない。
しかし、自分の惨めさを訴えることだけは精力的である。

全てのことに消極的で受け身であるが、惨めさを訴えることだけは積極的である。
彼らは、自分は惨めで、自分の人生は恵まれていないと思い込んでいる。
それは、彼らが、とにかく重荷を避けたことに一つの原因がある。