自分を隠して生きてきた
小学校のときにすませる勉強をすませないで中学校に行く。
中学校でやっている勉強が分からない。そのまま高校に行く。
また、していることが分からない。
どんなに授業が分からなくても社会的には高校生である。
現実の世界には落第があるが、心理的に世界に落第はない。
もし落第があれば誰でもまだ満足させていない欲求を満足させることができる。
しかし見えない心の世界では落第がないから、その人が今どの段階にいるのかが分からない。
そして何とか学校を卒業して社会的に生活できるところまで進んでしまった。
何とか格好をつけるのも限界に近くなる。
実際の自分を隠して格好をつけることばかりにエネルギーを使って生きてきて、疲れ果ててしまった。
そしてどうにもならなくなった時に挫折が起きる。それがうつ病であり、ノイローゼである。
小学校二年生で算数が分からなくなった。その時にそこを繰り返せばよかった。
しかし無理に中学に進学し、高校三年生になってしまった。
本当は小学二年生に、そこから出発する方が十年後のためには良い。
それなのに無理に大学に進学する方にエネルギーを注いでしまった。
嘘、裏口入学、カンニング、コネ入社等でその場その場を何とか取り繕うことばかりに
エネルギーを使って、実際に算数の勉強をする方にはエネルギーを使わない。
実際の自分を隠して格好をつけることばかりにエネルギーを使って生きてきて、
疲れ果ててしまった。それが自律神経失調症であり、うつ病であり、燃え尽き症候群であり、
ノイローゼである。