神経症的な要求は、人生を台無しにする

不満なパーソナリティーの人は、一つのことが欠けていると、それが
ものすごく大きなことになる。

娘がピアノをうまく弾けないということが、ものすごいことになる。
でも朗らかな娘であるということには注意がいかない。

一つのささいなことが、その日を朝から晩まで不満にする。
朝、友人が約束の時間通りに来ない。そんなことで一日中、不愉快な
気持ちに悩まされる。

生きることそのことが困難なのではなく、生きることを困難に感じる
パーソナリティーだということである。

神経症的要求によって、人は人生を台無しにする。
そうならないためには、自分の無意識の世界に何があるか?を検証することである。

慢性的な不満な人にとって、重要なのは意識の世界ではない。
無意識の世界である。

自分は、何がそんなに不満なのか?と自分の無意識の世界に聞いてみる。
そしてその無意識の世界に影響を与えているのは、持って生まれた
性質もあるが、小さいころからの人間関係である。