教えてくださいと言える人脈を築く
年齢を重ねて管理職になってくると「教えてください」と素直に言えない人が増えてくる。
「いい年をしてそんなことも知らないのか」と思われるのが怖いのである。
しかし、全てのことに精通している人などいない。
例えば、営業の管理職が部下に技術のことでかなり専門的な質問を受けたとする。
その時に、すぐに答えられないのだから、その分野に詳しい技術者に教えてもらえばいいのである。
部下から何か質問された時、どんなことにも即座にスラスラと回答できるほどの
詳細な知識を持つのは不可能である。
そんな時、「○○さんなら、それを知っているから教えてもらおう」というに、
人を探すことができるのが優れた上司である。
リーダーに求められるのは、情報そのものを持っていることより、貴重な情報を
探し出すためのキーになってくれる人脈を持っていることである。
ただ、名刺をたくさん集めて、それで人脈を築いたと考えるのは間違いである。
「~に詳しいのは~さんだ」「~を教えてくれそうな人脈を持っているのは
~さんだ」といったように、他の人の力を使って知りたい情報を得る人間検索の
力が真の人脈といえる。
管理職になったら何でも知っていないと恥ずかしい」などと思う必要はない。
問題を解決する手段を知っているのが管理職の実力である。