無気力であるからこそマネーゲームに明け暮れる
良い人生の源泉を財政的な視点から考える人と考えない人とがいる。
良い人生の源泉を財政的な視点から考える人は、そうでない人に比べて
常により低い自己評価をしている。また人生の満足が比較的に低い。
一見経済的に成功した人を活力があると考えがちだが、そうではない。
お金がなければ楽しく生きられないということは生きる活力がないということである。
本当にエネルギッシュな人は、おにぎり1個で幸せな時間を過ごせる人である。
ちょうど何もなくても遊べる子供と遊ぶ道具がないと遊べない子供では、
遊ぶ道具がなくても楽しめる子供の方がエネルギッシュであるのと同じである。
経済的成功を求めたのは心理的に言えばエネルギッシュでないからである。
その視点を欠くと道を間違える。
人はエネルギッシュであればエネルギッシュであるほど案外期待は低いものである。
そして心は活発だからいつも元気で笑顔であると同時にいつも悲しくて泣いている。
悲しみも喜びも感動も大きい。
他者に同情して悲しみ、他者の冷たさに怒る。感情生活が豊かなのである。
強欲な人ほど生きるエネルギーが枯渇している。
そして強欲と生きるエネルギーの枯渇が悪循環していく。
生きるエネルギーが枯渇しているから生きていて楽しくない。そこでお金を求める。
刺激を求める。刺激とお金を求める行動がさらに人生から感動を奪う。
感動がないからさらに刺激とお金で空しさを紛らす。