虚栄心は生きることを辛くする
人は自分を尊敬できないから虚栄心が強くなる。
何もしないから虚栄心の強い人になる。
何もしないのは、生きる目的を見つけられないからである。
虚栄心を捨てよう、捨てようとしても簡単に捨てられるものではない。
それよりも信じられるものを探すことである。
自分が信じられる人を探すことである。
とにかく何か信じられるものを探し、それを手がかりに虚栄心を捨てる。
虚栄心がなぜ問題か。
それはストレスを生み出すからである。内なる力を破壊するからである。
虚栄心の強い人は不眠症になるかもしれないし、うつ病になるかもしれないし、
自律神経失調症になるかもしれない。
とにかく虚栄心は生きることを辛くする。
どうしても虚栄心を消せない人は、
まず「なんで自分はそんなに認めてもらいたいのか」を考えることである。
おそらく小さい頃、自分が心底認めてもらいたい人から認めてもらって
いないのである。
シャイで臆病な人を変えるのは自尊の感情である。自らを尊敬する心である。
人によく思われたいというだけの歪んだ自我像が、人の可能性を破壊している。
とにかく人は、自分の人生の目的がわかっていなければならない。
目的さえ間違わなければ、成功、失敗を含めて、自分の体験は輝かしいものになる。
批判されたことも、失敗も、バカにされ屈辱感を味わったことも、
傷つけられたことも含めて、「これが自分の人生」という固有の人生を築ける。
決して認めることのできない人から認めてもらおうと苦しむのはやめよう。
それは話のできない動物に向かって、「俺を誉めてくれ」と叫んでいるようなものである。
深刻な劣等感のある人は、自分のしていることの「この愚かさ」を
自覚しない限り、死ぬほど頑張っても幸せにはなれない。