子供を愛する気持ちからのしつけは、子供は納得する

子供が、今日宿題をすると母親と約束をした。しかし、実際にはしなかった。
そこで母親は「約束を破った」と叱る。

子供は震える声で、「やろうとしたけどできなかった」と言い訳をする。
そこでその言い訳を聞いて、母親はもう一度子供を叱る。

しかしそのようなことを続けても、子供は意欲的になっていかない。
子供は宿題をしなかったが、やろうとはしたのだろう。やる意志はあった。
しかし実際の行動には至らなかった。

そこで「やろうとはしたのね」と、いったん子供の心をくみ取れば、子供の気持ちは安定する。
そして、次には実際にはすることになるだろう。

それをやろうとする気持ちを無視して子供を叱るから、子供はますますやる気を失う。
中には「お前はどうしてそんなにダメなんだ」というような言い方をして、子供を責める親もいる。

子供がなぜ約束を破ったかという動機である、
母親への反抗とか、学校の先生が嫌いとかいう動機で、意図的に約束を破ったわけではない。

体罰の良し悪しも同じである。子供を愛する動機からの体罰と、憎しみからの体罰では、
子供への影響は全く違う。