認めてもらいたい人は選ぼう

「さびしい」ということは、常に危険な心理状態である。
認めてもらいたいし、常に注意が欲しい。

常に自分で自分の首を絞める準備態勢が整っているということである。
さびしいという人は、もし自分で自分の首を絞めなければ
幸せになれるのに、たいていは自分で自分を傷つけて不幸になっていく。

認めて欲しいという欲求を持っていると、相手が見えない。
八方美人などは常に傷つく。いい顔をする必要がない人にいい顔をする。

そして親しい人がいない。
無理をしていい顔をしているが、親しい人はできない。

嫌われるのが怖くて「イヤ」と言えない人は、親しい人がいない。
八方美人になることで、全ての人に対して自分から心理的に
弱者の立場に立ってしまう。

幼い頃から従順に生きてきたことで、八方美人になる心理状態になっている。

仕事で言えば下請け業者のようなものである。
「言う通りにしなければ仕事をあげない」と言われれば、
言う通りにしなければならない。

権威主義的な親に従順に生きてきたということは、
常にプレッシャーを感じて生きてきたということである。

今生きるのが苦しい人は、「認めてやる」という誘惑に乗って
生きてきて不幸になった。

誘惑とは自分の望むイメージのように扱ってくれる人である。
愛情飢餓感が強い人は、搾取タイプの人に引きずりまわされる。

ときに、そういう人は搾取されているときには気分がよい。
「利用されていること」を「認めてもらっている」と錯覚するからである。