本当の優しさ

疲れている時に、言葉で「何かあったの?」「どうしたの?」と
聞くより行動で示してあげた方がジワッと心に届く。

仕事で疲れて家に帰った時、好きなおかずが食卓に並んでいる。
家事が大変な時に、そっとお皿の一枚でも洗ってくれる。
受験勉強がはかどらない時に、黙って夜食を作ってくれる。

部下が、元気なく見えたら缶コーヒーでも机にそっと置いてあげる。
恋人が、元気なさそうに見えたらただ笑顔でいてくれる。

何か嫌なことでもあったのだろうな、
何か問題でもあるのだろうな、

そう敏感に感じるのはいつも相手を見ているから。
いつも相手を見ていないと微妙な変化には気が付かない。

「どうしたの?」「何かあったの?」と聞かれても答えたくない
時もある。答えようがない時もある。

答えに困ると「まあ、色々あるけど頑張って!」と言われると
余計に心が閉じてしまう。ほっといてくれよと思う。
分かってないなと感じる。

黙って寄り添ってあげるだけで明日への活力へとつながる。
愛されているんだな。気にかけてもらえてるな。
そう感じるだけで元気は出てくるものである。

何か大きなことをしようと思うから相手に気持ちが伝わらない。
日々の暮らしでほんの些細なことが相手に安らぎを与える。