ふとバカらしく思えても、そのことをやり続ける

神経質な人は何でもいいからとにかく行動した方がよい。
小さなことに迷い出すのは気力が衰えてきている証拠である。

ほうっておけばあらゆることに、どうしようかと迷い出す。
気力が衰えている時は、何かしようとふと思っても、
次には面倒になってやめようかな、ということになり、
時が経つにしたがって、いよいよ面倒さが増してきて、
結局やらないということになる。

やがて行動は減る一方になる。
そして何事も面倒になってくる。

どちらにしてもたいした違いのないことでも、
なかなかどちらにも決められなくなる。

したがって、何かをしようと思ったら、とにかくことの
いかんを問わずやることが、抑うつがちな人には大切である。

ふと会社に行くのがバカらしくなるというサラリーマンがいる。
そして会社を休む。

会社に行くことだけがバカらしくて、他に何か猛烈にやりたいことが
あるのならいいが、たいていはそうではない。

会社に行くことがふとバカらしくなって会社を休んでも、
他に何かしたいわけではない。

やがて外に散歩に出ることも面倒になってくる。
最後には友達に電話することさえ面倒くさくなってくる。

気持ちはどんどん沈んでいく。
抑うつと戦うのに大切なことは、ふとバカらしく思えても
そのことをやり続けることである。

こんなことをしていて何になるのだろう、と思っても、
そのことを中途でやめないことである。