「称賛」と「おだて」の間違った解釈
30代男性、営業職。
転職した会社は新しい小規模の会社。
大きな企業に育てたいとの社長の理念に賛同し応募、採用となる。
採用時にはうつで退職、しばらく休養していた事実を告げ採用される。
年齢的には中間。上司もいれば社会人歴浅い若手もいる。
社長が入社の日に彼に贈った言葉。
「今までの素晴らしいキャリアを生かし頑張って欲しい。
何かアドバイスがあればドンドン言ってくれ」
彼はこの「素晴らしいキャリア」と言う言葉に反応してしまう。
名が通った一流企業勤務だったことが彼の自慢。
社長がそこに触れて彼は喜んだ。
社長の「おだて」を「称賛」と勘違いした。
そして、「アドバイスがあればドンドン言ってくれ」との
言葉を真に受け、社長や上司にドンドン言ってしまったらしい。
研修期間で契約終了を言い渡された。
何故、契約終了されたか分からないと言う。
彼はこう言った。
「アドバイスしてくれと言われたからしただけだ」
うつ病の人の頭脳は幼児レベルだというのはこの言葉からでも分かる。
人間関係がまだ構築されていないのに、思ったことをそのまま
言葉にしてしまうのは反感を買うだけなのを理解していない。
人に恩を着せたがる。
社長と新入社員である自分との立ち位置を理解できていない。
様々なうつの症状が複合的に表れているが、彼は自分でうつを理解できていない。
病院へは通院し投薬は続けているが、自分を受け入れておらず再起の道は険しい。