良い点、悪い点をトータルに前向きの姿勢で判断する
仕事をしていくうえでは相手を実体に即して判断できなければならないように
仕事を取り巻く環境も、実体に即して判断していかねばならない。
自分のやろうとしている企画に対して好意的な人もいれば、反対の人もいる。
反対の意見に接してすぐに取り乱してしまうようでは仕事はできない。
その反対の規模、強さ、意味などを正確につかまなければならない。
正確につかむとは、反対や障害を賛成の人や好運との相対関係において
判断できるということである。
ある上司の反対で、心理的に混乱してしまうようでは仕事はできない。
ある上司は反対しているけど、別の上司は応援してくれていることを
忘れなければ反対に対応できる。
自分の苦手な問題の人物に出会うと心理的にパニックになるような人は、
逆に好条件になるとすぐに慢心する。そして人々の反感を買う。
相手を判断する場合にも、仕事を取り巻く環境を判断する場合にも、
この統合能力というのが大切である。
そしてそれを前向きに使うことがさらに大切である。
何らかの不利な条件があり、何らかの有利な条件があるということを
統合的に判断できても、こんな不利な条件があるのだから
やめにしようというのでは、せっかくの統合能力も仕事に生きてこない。
このような不利な条件もあるが、このような有利な条件もあるのだから
挑戦してみようという姿勢がなければ仕事はできない。
自分の所属する会社には色々酷い点もあるだろうが、
またよその会社にはない良い点もあるだろう。
その会社の酷い点に接して、こんな会社見たことないと非難して
その会社を全否定するようなことでは、会社生活は続かない。
しかし、こんな良い点があると自分の会社を統合的に判断できても、
こんなイヤな所があるのだからこの会社で一生懸命仕事をするのはやめよう
と考えてしまっては意味がない。
前向きの姿勢を持って統合的に事態を把握するということが、
仕事を続けていくうえで大切である。