イヤな時にイヤと言えれば、ストレスは軽減する
ストレスには色々なストレスがあるだろう。
そのストレスの一つは断りたい仕事を、相手から気に入られたいがために
引き受けてしまった時である。
そしてそれにもかかわらず相手から軽くあしらわれた時などである。
このような時に抱く、悔しいという気持ちがストレスである。
苛められる人間はどうしてもストレスがたまりやすい。
それは不本意なことがあっても言い返せないからである。
軽くあしらわれたことに対して抗議できない。
これが苛められる人間の心理的特徴である。
あなたが「教えてくれ」と頼まれて、つい取っておきの情報を
教えてしまったとする。
しかしそれ以後の相手の態度は期待を裏切ることばかりである。
それが悔しい。
しかしあなたが苛められるタイプなら、それに対して抗議できない。
あるいは自分はあの人のことをここまで世話をした。
あの人のためにここまでした。
なのにあの人は自分に失礼な態度を取った。それが悔しい。
その悔しさがストレスである。
その失礼な態度に対して抗議できればストレスは和らぐ。
しかし苛められるタイプは、それに対して抗議ができない。
ストレスに際して、逃げるか戦うかできればいい。
しかし逃げるか戦うかという時に、逃げることもできず、
戦うこともできない時にストレスはたまる。
悔しいという感情はそれである。
もう相手のために色々なことは既にしてしまっている。
しかし相手は自分に失礼な態度を取る。しかし仕返しはできない。
イヤな時にイヤと言えれば、ストレスは軽減する。
イヤと言わないのはいい人と思われたいからである。
イヤと言わないからといって、いい人と思われることはない。
バカにされるだけである。
押しつけられタイプは本質的に苛められるタイプだから、
どうしてもストレスがたまる。