責任転嫁は一瞬は楽だけれども、長く苦しみにとらわれる

家庭内暴力を起こす子供がよく、「俺をこんな人間にした責任を取れ」と親に迫る。
それゆえにこそ家庭内暴力を起こす子供は、こんな人間になってしまった
苦しみから抜け切れないのである。

それは逆から言えば、家庭内暴力を起こす子供はこんな人間にはなりたくなかった
という気持ちが強いということでもある。

誰だって失敗の原因が自分にあることを認めたくない。
誰だって被害を被りたくない、誰だって責任転嫁をしたい。

しかし、失敗の原因が自分にあることを認めることでしか、気持ちの解決は得られない。

失敗の責任は「自分にある」と認めることが、その失敗からくる苦しみを克服する
唯一の道なのである。

この失敗を自分の成長の場にしよう、この失敗から学ぼう、
そう思うことでしか無念の気持ちの解決はない。

この失敗があったおかげで将来の大きな悲劇を避けられたと思えるような人生にしよう、
そう思うことでしか無念の気持ちは解決できない。

大きな問題は、失敗そのものではない。その失敗に自分がどう反応したかという
態度である。

失敗に対する反応の仕方によっては、失敗はさらに大きな失敗へと結びつけてしまう。
またその反応によっては失敗が幸福への扉にもなる。