人は、生きるという原点を忘れると無気力になる
「ああなりたい」「こうなりたい」ではなく、「今の自分でいい」と思える人は、
自分の恵まれた環境にも目を向けることができる。
そして原点を忘れずにいられる。
生きるということが、人生の原点である。
その人の職業や容姿などがその人の人間としての原点ではない。
自分を能力や容姿、財産の量など、ある一つの点で見てはいけない。
自分という存在全体を考えることである。
人は、生きるという原点を忘れると無気力になる。
あなたがそこにいる、生きていることが、原点。
いろいろなことに気を奪われると、原点を忘れてしまう。
原点を忘れると、思うことが何も通らないような気になってくる。
そしてその通らない原因となっている人に恨みが募る。
どこの職場にも恥知らずの人間がいる。
そしてその人のために、はけ口を失った憎しみで潰れていく人がいる。
でもその憎らしい人を取り除いて自分の人生を考えれば、
それほどひどい生活ではない。
にもかかわらず、その恥知らずの人間のために、関係のないはずの
生きること、そのものが苦しくなっている。
「今日食べるお金があれば、それでいい」、そう思う人がいる。
そういう人が「こうして仲間と気軽な話が今日もできるのは幸せ」
「気を遣わずに話ができる居場所があるのは幸せ」と思える。
そのときの幸せに目がいく。
そしてそれに感謝しようと思う。
そう思ったときに強さが出る。
それが寛容なパーソナリティーであり、それが幸せになれる人である。
幸せをつかむということは楽しみと喜びを強く感じられること。
邪心のない人は最高である。