眠るためには闘うこと

人から不当に激しく攻撃されている時には、多くの人は辛くて、
悔しくて、不安で不眠症になる。

攻撃している方は、感情が吐けているから不眠症にはならない。
相手は熟睡しているということを知って、眠れない方の人は余計に悔しくなる。

不安な人は弱い人に対しては攻撃的になり、強い人には迎合的になる。
そこをしっかりと認識していないと人間関係で苦しめられて高血圧になったり、
偏頭痛がしたり、便秘になったり、吐き気で苦しんだり、不眠症に悩まされたり、
最後はやつれ果てる。

不安な人から、「あいつは弱い人」と思われて苛められたらたまらない。
不安な人は、もともと自分が安心するために弱い人を攻撃する。

だから攻撃はしつこくなる。
不安な人には大量の敵意がある。

抑圧された敵意は、人から現実の危険を認め、闘う能力を奪ってしまう。
不安な人は現実の危機が迫っているのに、闘わない。

抑圧の強い人は、闘うべき時に闘わない。
ずるい人にとってこんな美味しい餌はない。

闘わない人でも心の底では悔しいという気持ちがある。
それなのに闘わないでニコニコして迎合する。

こうして心の底の敵意はさらに蓄積されていく。
眠るためには闘うこと。

夫を「見るのも嫌だ」ということも本当だし、「別れたい」と
いうことも本気である。しかし夫なしでは生きていかれない。

この葛藤状態が不安の原因である。
そういう心の葛藤状態に苦しんでいる奥さんはたいてい体の不調を訴える。

眠れないから始まって胃の調子が悪い、食欲がない、吐き気がする、
あげていけばきりがない。

そして多くの悩んでる人は自分の体調の悪いことの原因を肉体的な
ことだけだと考えている。

しかし心の葛藤を解決しなければ、薬を飲んでも医者に行っても
体調は引き続き悪い。

この様な場合には毎晩睡眠薬を飲まなければ眠れない。
しかし睡眠薬では、眠れないことの原因である心の葛藤は解決できない。

眠れない原因である心の葛藤は自ら解決するしかない。