人生の出発点
人生の出発点は自分の感情を素直に受け入れること。
幼い頃、悲しい顔をすると親も悲しんだ。
幼い頃、辛い顔をすると親は怒った。
幼い頃、嬉しい顔をすると親は機嫌が良かった。
そうしているうちに親の顔色を窺うようになっていった。
そうしているうちに自然な感情を失ってしまった。
自然な感情を禁じられて育てば、普通の感じ方をする能力が壊される。
自分の本当の好きなものが分からなくなる。
幼い頃、優しく頭を撫でてくれた親で育つか、
幼い頃、うつ傾向の親の無意識な敵意で育つか、
その差は大きい。生きることの意味が違って感じられる。
絶望感に苦しめられ、無気力になってしまった人にとって大切なのは、
育った環境を見つめ直し、自分の土台を造りあげることである。
土台を造る作業を疎かにしていれば上に何かを積み上げても崩れ落ちる。
自分の感情を素直に受け入れる基礎を造り上げていくことである。