多くの人が、愛されるためにはどうしたらいいのか考えている

愛されるためには、まず、自分の位置をしっかりつかむ。
自分は何を大切にしてきたかを反省してみる。

ある人は、自分は有名大学を出ていないから愛されないと決めつけている。

その人が愛されないのは、歩き方が悪いから、食べ方が汚いから。
あるいは、人はその服装で、その人を嫌っているかもしれない。

ある人は、私は美人でないから嫌われたと決め込んでいる。
その人が愛されないのは、「まぁー、あのお子さん、かわいい!」と
言いながら、気配りがないから、ふれあいがないから。

「まぁー、この花、きれい!」と言いながら、花が枯れていても
気がつかないから。

「私、クラシックが好きよ!」と言いながら、態度が悪いから。
だから嫌われた。

ある人は、私は大企業の人間ではないから軽く見られたと思い込む。
しかし、その人が軽く見られたのは、マナーが悪いから、
動作がぎこちないから。だから軽く見られた。

ある人は、自分の会社が小さいから、軽く見られたと思い込む。
その社長が軽く見られたのは、そこに置いてある家具が下品だったから。

別な言葉で言えば、重視していることが違うから軽く見られたのである。

その人が重視していないものによって、軽く見られたのである。
軽視してはいけないものを軽視したから、嫌われたのである。

嫌われる人は、相手を受け入れることなしに、常に相手に対抗している。
それが自分の存在証明になっている。

失敗して嫌われるのではない。
失敗した自分を受け入れられないから嫌われるのである。