自分に関心を持ち、体と心の触れあう相手を求めている

自分が真面目なエリートであると思っている男は時に性的に女にとって最も魅力のない男になる。
地位を求めたり、成功を約束されているような人は、
仕事ばかりでなくその他の領域でも失敗に物凄くこだわる。

すべてのことに成功しないと気が済まないから、性的失敗でもそれにこだわる。

失敗に慣れていないだけに、普通の男よりも性的失敗はこたえる。
というよりも性的に成功しないというだけで、性的に問題でないことまで問題にしてしまう。

いったんこうなれば性的に自信を失い、性的活動を回避しだす。
そうなれば女が淫乱であることを受け入れられない。

立派な紳士は自尊心を守るために女の淫乱な傾向を非難しなければならない。

エリートに家庭内離婚が多いのはうなずけることである。
何も奥さん方の不倫を弁護するつもりはないが、
奥さん達は別に立派な紳士を求めているわけではないだろう。
自分に関心を持ち、体と心の触れあう相手を求めているのであろう。

男が性に自信を失い女性恐怖症になれば、女性に対して性的な
欲望を普通の男ほどには感じなくなるであろう。

性に自信を失い、その上で女に親切でも、女のほうはなぜか満たされない。
逆にその親切が腹立たしい。

ところがエリートといわれる人達は「自分はこんなに親切にしているのに」と相手の不実を責める。
すると「この人は自分をまったく理解していない」と思う妻が出てくるのである。

自分が真面目なエリートであると思っている男から見れば、信じられないことである。
男は「俺がこんなに真面目に働いているのに」と思い込んでいるから
妻の不倫は許せないことであるが、男が妻と心の触れあいを失っているというのも事実である。