感情をコントロールするということは視点を変えるということである
離婚をしても消耗しない人がいる。離婚騒動中の苦労に負けない人は、たくましい人である。
消耗する人と消耗しない人の原因の一つは、離婚という事実の
解釈の違いである。離婚した後の何に注意を向けるかである。
消耗しない人は離婚したお蔭で「あんなイヤなことを体験しなくてすんだ」と思う。
そこに注意を向けることで自分の感情をコントロールできる。
その他にも例えば離婚のイメージがある。離婚のイメージ故に一生嫌いな人と暮らす人も出てくる。
人生はまさに出会いと別れなのである。結婚の時がくるように離婚の時がくる。
しかし中にはそれでも離婚しないで不幸な状態にしがみついている人がいる。
離婚をしないということは別にそれほど誇るべきことではない。
別れる時がきているのに別れないということは成長を拒否することでもある。
離婚調停中にその苦しみに没入すれば、心身共に消耗して病気になるだろう。
離婚調停中にその苦しみに自分の注意を固定すれば、誰でも心身共に消耗する。
しかし中にはその離婚調停中の苦しみの中で、離婚後の生活に注意を
向けることができる人がいるだろう。
「この人と離婚できれば、その時にはこんな素晴らしい生活が待っている。
もう、あんなイヤなことはなくなる」と視点を離婚後に起きることに移す。
そうして注意を離婚後に移すことで離婚騒動中の苦しみは軽減される。
視点を変えることで自分の感情をコントロールできる。
憎しみの感情で自分を見失うこともない。