支配的で所有欲の強い親
子供に非現実的なほど高い期待をかける親は、実は子供が嫌いであることが多い。
子供によって生きようとしている親は、自分の心の葛藤を自分で解決できないから、
「お前は犠牲になってくれ」と子供に言っているのと同じなのである。
もっとたまらないのは、一方では「子供であるな」と要求し、他方で「成長するな」
と要求する親である。
残念ながら「子供であるな」と要求する親はよく「成長するな」とも要求する。
「成長するな」と要求する親は支配的で所有欲の強い親である。
支配的で所有欲の強い親が社会的に挫折したらどうなるか?
自分の挫折を自分で解決できないから、子供を通して解決しようとする。
そこでこの二つの矛盾したメッセージを送り続けて子供の心を破壊する。
これがうつ病者が他人と打ち解けることができないことの一つの大きな原因になっている。