意地悪な言葉

期待した返事が返ってこなかったときに、不機嫌な子供に「どうしちゃったんだ?」と
父親が絡む。これは意地悪な言葉である。

こういう親は自分より弱い子供に甘えている。子供に甘えている上に、子供をいじめている。
子供を愛している親は「どうしたの?」である。これは本当に聞いている。
「どうしちゃったんだ?」というような、ふとした言葉遣いに親の心の底が表れる。

また決して子供をほめない親もいる。例えば苦手な水泳で親にほめてもらおうと必死で泳いだ。
「こんなに辛いのは初めてだ」と思った。「凄い!」と誉めてもらえると思った。
しかし親は誉めてくれなかった。逆に自分より上手な泳ぎ方の人と比較されてしまった。

ではなぜ親は子供をいじめるのか。それは親が傷ついた自分の心を癒そうとしているからである。
親は子供をいじめることで、自分の心の傷を癒すことができる。

例えば子供に「頑張れ」とプレッシャーをかけることで、親は心の傷を癒していることに
気がつかない。

子供が伸びるのは、子供が辛かったり、頑張っても失敗したときに、親がその気持ちを
しっかり受け止めてあげるときである。

しかし多くの親は逆にプレッシャーをかけている。親は「頑張れ!」と励ましたつもりでいる。