不安な緊張は自分を消耗させる

うつ病になるような人は表面的には問題ない。
社会的にも何とか面子が保たれている。しかし心の中は問題だらけ。

机の脚が一本取れかかっている。見ているのには問題ないが、重いものは置けない。
もし、誰かが「あの机を使おう」と言ったら大変。
何かを載せた時点で、ひっくり返ってしまう。

凄く立派な家がある。でも雨が降ったら雨漏りがする。
そうなれば、凄く立派な家に住んでいても不安である。

そういう不安が、社会的には適応しているように見えるうつ病者にはある。
うつ病者は自分の欠点を過剰に意識している。
脚が一本取れかけていることを知っているから。雨漏りすることを知っているから。

彼らは、その欠点が明るみになったら大変だと神経を使う。
その不安な緊張感から自分を消耗する。