子供が感情で何かを言う時には計算がない
子供が御飯のおかずが美味しくないと思った。
子供のとる態度には色々あるだろう。
子供は母親に何というか。
①どうしてこんなおかず作るの?
②心の底でむっとするが何も言わない。
③また同じおかず?
どれが望ましいだろうか。
③は、表面的に見ると子供は文句を言っているが、望ましいだろう。
一番母親と子供の心が触れている。
母親と子供の関係で②が一番怖い。
表面を見れば、子供は何も文句を言っていない。
母親と子供とはうまくいっているように思える。
しかし子供の心には不満が蓄積されている。
「また同じおかず?」というのは、文句を言っているが、
不満が心の底に蓄積されていってはいない。母親と子供はお互いに心を開いている。
「どうしてこんなおかず作るの?」という①は、
言い方がストレートではない。素直でないのである。
心が触れていない。良い子でいながら文句を言おうとしている。
子供が感情で何かを言う時には計算がない。しかし何も言わないのは計算がある。
それだけ母親を信じていない。
何も言わない子供は、他のことについても何も言わない。
どんなことがあっても言わない子供である。
だから表面的にうまくいっている時は、地獄に半分足を
突っ込んでいると思うのが賢い人間なのである。
同じおかずを手抜きして作っても子供は文句を言わない。それが良い子である。
こんなうまい話があっていいのかな?と母親は思わなければならない。
そう思わない親だから、良い子が大人になってからノイローゼになり、
社会的にも次々と問題を起こした時に、驚いてあたふたするのである。