理解は許しに通じる

批判することで夫を動かそうとしない。まず誉めてから頼む。
これをしてくれない。あれをしてくれない。と不平を言えば
夫は協力してくれるというものではない。逆に協力する気持ちを失う。

夫を動かすには「以前にあれをしてくれて助かった」というようなことを
まず言ってから新しい物事を頼むくらいのゆとりが大切である。

夫の弱点を批判すればするほど、逆にその弱点はなくならない。
相手から冷たく批判されれば直す気もなくなる。

しかし相手の欠点を受け入れてあげれば、気がついてみれば相手の欠点が
なくなっているということもある。

それが愛の恐ろしいまでの力である。
愛は奇跡を起こすということはそういうことをいうのであろう。

相手が弱点を持つには持つなりの理由がある。
それまでの人生、出会った人々、幸運・不運、生い立ちからはじまって
言いだせばきりがない。

それを理解し、受け入れるときに初めてその弱点はなくなる可能性が出てくる。
理解は許しに通じる。相手がすねるのは相手が愛情を求めているからであると
理解できれば、すねた態度も許す気持ちになることがある。

男と女の問題でごたごたするのは相手が自分を好きだからであると
理解できれば、怒りで理性を失って取り乱すこともない。

ところが不幸は奥さんは夫の欠点に注意を集中してしまう。
夫の欠点に注意を集中するから不幸になるのではなく、
不幸だから夫の欠点に注意を集中してしまう。

幸福になれない奥さんは、自分の不幸を夫の欠点と結びつけて説明する。
その奥さんが不幸なのは夫とは関係ない。奥さん自身の心の傷の問題なのである。

幸せな結婚生活を送りたければ、まず心理的成長を心掛け、
その上で相手の長所に注意を向けることである。