子供の自然な成長を待てない
子育てでも仕事でも、大切なことは焦らないということである。
何事も「急がば回れ」ということわざ通りである。
「急がば回れ」とは、無理をするなということである。
無理をすると、その時はいいが、いずれ先で問題を起こす。
恋愛も子育ても同じである。
利己主義が自然な子供の時に、「良い子」のように立派な人になることを
子供に望めば、その時に立派な人間になっても後で問題を起こす。
遠回りできるのは親に余裕があるからである。
余裕のある子育ては先で問題を起こさない。
子供がいい才能をたくさん持っているのに、親が殺してしまう時がある。
早くこの子の才能が開花するのを見たいと思う。
そう思って強引に教え込んだり、言うことを聞かなければ罰を与えたりして
子供の才能をだんだんなくしていく。
情緒的に未成熟な親は子供の自然な成長を待てない。
自然な成長を待てないときには、母親は子供を好きではない。
子供は不相応に背伸びをする。
そして自分を見失う。
子供も母親を好きではなくなる。
そして子供は、「黙っていれば自分は頑張っていたのに、
どうして親はこの私を信じてくれないんだろうか」と思う。
自分の欲求と相手の欲求を同時に考えられないために、
母親は自分の欲求を叶えられない。
自分の願いを実現しようと焦って、無理に子供に頑張らせる。
その結果、子供がせっかく才能をもっているのに枯れさせてしまう。
「この子は本当に伸びてるな、他の子と全く違うな」、そう感じる親がいる。
そこで「もっともっと伸ばしていい学校に入れよう」という欲が出る。
そこで子供の才能を潰す。
自然な成長を待てば、実がなったのに。