エネルギーを使わないから気が滅入ってくるのである

大切にするということは使わないことではない。
大切にするということは使うことなのである。

体であれ、頭であれ、精神であれ、何であれ、
大切にしたければ使うことである。

自分を大切にするということは、自分を使うことである。
憂うつにとりつかれる人の考え方の誤りは、
自分を使うことを自分を犠牲にすることと思っていることである。
これは逆で、自分を使わないことが自分を犠牲にすることなのである。

よく何かに集中できない人がいる。
不安があるから集中できないのである。
そして、自分を使ってこなかったから不安なのである。

犬も歩けば棒にあたるというが、とにかく活動をし、何かに
ぶつかることが大切である。
あることを軽んじると、次々に色々なことが無意味に
思えてくるものである。

活動的な人、意欲的な人というのは、決して小さいことを
バカにしたりはしない。

無気力になっている人は、エネルギーを使わないから
衰弱しているのである。
活動するから元気になるのであって、エネルギーがないから
元気になれないのではない。

エネルギーを使わないから気が滅入ってくるのである。
エネルギーの使い方を計算している人は、自分にはエネルギーが
少ないから計算しているつもりになっているが、
決してそうではない。

計算などという消極的なことをするから、エネルギーが
なくなるのである。

人間のエネルギーは貯金ではない。
使ったらなくなるものではなく、使えば増えるものである。