弱点を見せまいと常に気を張っている

うつ病者の説明として弱点を見せまいと常に気を張っているというのがある。
気を張っているというのは、いつも不要な力が体にかかっているということである。

弱点を出すまいと気を張っているのも、敵意や憎しみがあるからであろう。

うつ病者にとって周囲は敵なのである。
もっといえば、周囲は復讐の対象なのである。

復讐の対象というと言葉はきついが、実際そうである。
自分が幼い頃に求めた愛情を得られなかった。

傷ついているのは当たり前である。
自分を傷つけた世界に復讐したいと思って何の不思議もない。

そして弱点を隠すと、相手との関係はおかしくなる。
弱点を隠すときには相手を警戒している。

周囲の人を信じられなくて、いつも警戒している。
弱点を見せまいと常に気を張っているのは、相手が敵だからである。

誰でも敵には弱点を見せない。
実際に相手が敵であるかどうかは、別の話である。

敵の場合もあるし、敵でない場合もあるだろう。
しかし彼らは敵だと思っている。

実際にどうであるかは別にして、うつ病になりやすい人は、
自分の心の中に敵意があるということである。

だから弱点を見せまいと常に気を張っているのである。
こういう人は、たいてい相手を見ていない。

その場の状況を正確につかんでいない。
だから、味方のことを敵と思い込んで話をしていることもある。

これからは人に会ったらまず相手の表情とか、態度を見る。
それがわからなければ、服装とか、年齢とか、何でもいいから
それを手掛かりに相手を判断する。

そして素直な人か、ずるい人か、ひねくれている人か、誠実な人かを考える。
要するに、この人はどんな人だろうと考えてみることである。