無理をして得た愛は、本当の愛ではない

頑張ったから愛される。我慢したから愛される。
愛されることは、ある条件を満たしていることだと思って生きている人は、
いつか生きることが苦しくなる。

生きることが苦しい人は、愛を求めているが、愛することはできない。
苦労しなければ、愛されないと思っている人は、自分から愛することはしない。

簡単に愛を与えることがくやしいから。

二人の人がいる。
一人は、あなたの欠点も知っていながら、それでも、
あなたのこんなところが素晴らしいと誉められて育ってきた。

自分の良さを認められたあなたは自信をつけた。
この人は絶対、自分のことは分かってくれると、愛の中で強い信頼が生まれた。

もう一人である。
「あなたはここを頑張ればもっと幸せになれるのよ」と励まされた。
その期待に一生懸命頑張った。

はげましてくれた人の期待を裏切ることはできない。
そうしていつも、「頑張ればできるじゃないの」の一言で安心してきた。

これで嫌われないと思うからである。
こうして、いつも人に嫌われないために毎日を頑張っている。

あなたはこの二つのどちらの愛で育ったのか。
後者のタイプの人は、毎日を一生懸命生きている。

しかし一生懸命頑張っているのに、なぜか虚しい。
それは愛を求めていながら、愛の本質を知らないからである。

自分に無理をして得た愛は、本当の愛ではない。