御主人に気に入られないのではないかと、やりたいことを次々あきらめていく

生きることが何だか分からないが怖いという奥さんがいる。
なぜ怖いのか?

それは御主人が本当の自分を知れば、軽蔑すると思っているからである。
だから誰にも本当の自分を知られたくなく、だから生きるのが怖く
なってしまう。

そこで奥さんは自分を隠しつつ、御主人に迎合する。
心理的に御主人にしがみつきながら生きていこうとする。

しがみつくということは、御主人を信じていないということであり、
自分が不安だということである。

御主人にしがみついたからといって、自分の意見や望み、生活上の
習慣などが御主人と同じになるわけではない。
互いの違いは残り、御主人の望み通りの女房になれるわけではない。

結婚生活においては互いの考え方や望み、将来の夢などの全てに
わたって食い違いが出てくるのが普通である。

朝から晩まで食い違ったとしても不思議ではない。
問題はその食い違いをどう調整していくかである。

互いの関係を親密にするためにけんかが必要だといっても、
自分の主張ができないという奥さんは多い。

そういった奥さんは、今まで誰に対しても心を許してこず、
自分を隠して生きている。そんな人に打ち解けることを求めても無理だろう。

自分を主張できないもう一つの理由は、御主人に対するしがみつきがあるから。
自分が拒否したら御主人を傷つけるのでは、、という恐れがある。