みんなに好かれても生きやすくはならない
嫌われるのが怖いと、トラブルは起きやすい。
そして相手を恐れていると、いったんトラブルが起きれば、
トラブルはますます深刻になっていく。
みんなに嫌われないためにいい顔をするから、物事は解決しないで
複雑になっていく。
嫌われたくない症候群の人は、我慢しているのだけれども、
物事がうまくいかない。
嫌われたくない症候群の人は、自分と周囲との間に厳しい対立をつくらない。
しかし周囲の人と気持ちがふれていない。
だから嫌われることを恐れている人よりも、嫌われている人のほうが、
よほど真実があるときがある。
人間、誰でも嫌われる。
しかし「あいつは信用できる」というところで、危機を乗り切れる。
こんなに世の中にたくさん人がいるのに、なんで同じ人間の
しがらみの中で苦しむのか。
嫌われるのは怖い。
でも、みんなに好かれても、生きやすくはならない。
みんなに好かれたからといって幸せになれるわけではない。
嫌われたくない症候群の人は、それがわからない。
嫌われるのが怖い人には親しい人がいないのに、嫌われるのが怖くない人には
親しい人がいる。
嫌われることを恐れている人よりも、嫌われることを恐れていない人のほうが
周囲の人から好かれていることが多いし、信頼されていることが多い。
そのことに、まず気がつくことである。