不安を鎮めたければ、毎日もくもくと働くこと
「何となく毎日が不安だ」と言っている人がいる。
「だから何となく仕事ができない」と言う。
将来に対して漠然とした不安に苦しんでいる。
それらの人は、自分では意識していないところに問題がある。
それに対して、「人生はなんとかなるさ」と楽しく生きている人もいる。
いつも不安な人と、「人生なんとかなるさ」と言っている人と、
状況が違うわけではない。
むしろ「人生なんとかなるさ」と言っている人の方が、お金がなかったり、
確かな社会的地位がなかったり、安全に住む場所がなかったりする。
ではこの両者の違いがどこにあるのだろうか?
まず「人生はなんとかなるさ」と言える人は、毎日を自分らしく生きている。
そういう人は、確信を持って自分の人生を生きている。
「人生はなんとかなるさ」は、自信がある人が言える言葉である。
自分なりに生きている人の、信念の言葉である。
なぜ不安を感じるのか?
それは、今できることをやっていないから。
不安を鎮めるにはどうすればいいか。今できることをやればいい。
不安を鎮めたければ、毎日もくもくと働くこと。
しかし世の中には、「人生はなんとかならない」と不安な人の方が多い。
原因は二つある。
第一に、依存している者への執着。これが心の葛藤を生み出す。
執着を別の言葉で言うと、失うかもしれないという不安である。
そしてそれを失いたくないという強い気持ちである。
不安の原因の第二は、自分に嘘をついていることである。
心に葛藤があるということは自分に嘘をついているということである。
例えば無意識では嫌いなのに、意識では好きと思っている。
人は心の葛藤から不安になる。
心の中にいろんなことをため込んだ人は心理的に自立できないし、
漠然と不安に苦しむのである。