本当は無責任に遊んでいたい

「お金がない」と言えば、「そう、大変ね」と理解してもらえる。
しかし「幼児性が満たされていない」と言っても、「かわいそうに」とは理解してもらえない。

「食欲が満たされていない」と言えば、それは大変だとなる。
しかし幼児性が満たされていない者は、まだ幼児として甘えながら毎日を遊んでいたいのである。

本当に望んでいることは、幼児のように毎日、無責任に遊ぶことである。
それ以外には、本当に楽しいことはない。
彼らが本当に望んでいることは、「お母さんにあやしてもらいたい」ということである。

うつ病者に楽しいことがないというのは、そういうことである。
うつ病者は本当にしたいことをして生きていない。

だから生きることがつらいのである。
他人からは、「あんないいことばかりして」と見えるかもしれないが
うつ病になるような人が本当にしたいことは、その時にしていることではない。

うつ病者がしているのは、ときに自分の傷ついた心を癒している
かもしれないが、本当にしたいことではない。

だから社会的あるいは経済的にいいことをしていても、少しも楽しくはない。
例えば立派なことをして誉められる。
でも、それはうつ病になるような人が本当にしたいことではない。

うつ病者も、もし外の世界に関心がいけば治るのだが、それが難しい。
「お母さんにあやしてもらいたい」という気持ちが強すぎて他人の幸せに関心がいかない。

他人の幸せを考えて、それを実行する。
それはうつ病になった人にとって、最も難しいことなのである。

だからそれができれば、うつも改善されるだろう。