ナルシストは意識しないで承諾を与える
ナルシストは相手に関心がないから、何度同じことを言われても
聞き流しているので、忘れてしまう。
普通の人には「他人の言葉を聞いていない」ということが
なかなかイメージしにくい。
つまり、ナルシストは聞いているのだけれども「聞いていない」という
ことが想像しにくいのである。
聞いていなければ普通返事はしない。しかし、彼らは返事をする。
しかし、やはり聞いていない。
これが理解できないとナルシストとはどのような人間であるか理解
できていないことになる。
ナルシストと話をしていると、「えっ?」と驚くときがある。
あのとき、「いい」と言ったではないか、と驚くことが多い。
話を聞いていないで返事をしているのである。
ナルシストは意識しないで承諾を与える。
ナルシストは相手が自分のことを「さすが」と誉めることに関心がある。
あるいは相手が自分を批判することに過敏である。
誉められたことは決して忘れない。
あるいは、けなされたことも忘れない。
しかし、それ以外のことは関心がないから、相手の話は都会の
騒音と同じなのである。忘れる。
記憶は感情と合わさって確かなものとなる。
ナルシストはその感情がないのである。
誉められたときには嬉しいという感情があるから、ナルシストは
その言葉を覚えている。
しかし、相手が相手のことを言ったときには何の興味もないから忘れるのである。