かたくなになる
自分がなければないほど、人はかたくなになる。
あることを「どうしても嫌だ」というようにかたくなになる。
他人にとっては全く理屈が通らない。
他人には何故、どうしても嫌なのか分からない。
でも本人はどうしても嫌なのである。他人に分かる理由は何一つない。
それは、どうしても嫌だと言い張る原因が無意識の領域にあるからである。
自分がない人が「自分はない」ということを認めないからである。
無意識の領域では自己不在を知っている。
しかしそれを認めないで、自分があると言い張っている。
だからそこまで自分の考えにかたくなになる。
「これが自分の考えだ」「自分のポリシーはこうだ」とかたくなになる。
実はそれは自分の考えでも何でもない。他人の影響でそう思っているだけである。
自分のある人はそこまで、「自分は、自分は」と自分にこだわらない。
自分のある人は、自分が納得しなければ嫌だとか、自分がそう感じなければ意味がないとか、
とにかく「自分は、自分は」とこだわらない。