他人の不快な感情のはけ口になってはいけない
自分が十分な関心を得られない環境で育った人は、
まず第一に自分はカモになり易いタイプであるということを
ハッキリと認めることである。
次に、他人の気持ちをなだめたりすかしたりしつつ、他人との
関係を保つことは止めようと決心することである。
そのようにすることは結局他人に迎合していくことで、
自分をボロボロにしてしまう。
自分をボロボロにしてしまう、とはどういうことであろうか。
それはまず、他人の好意によって自分の立場を守ろうとする人の
周囲には心の病んだ人が集まる傾向がある。
心の病んだ人達は、この他人の好意によって自分の立場を守ろうと
する人の弱みを敏感に感じとる。
心の病んだ人達は、その弱みを感じ取るがゆえに、その人を
もて遊びつつも自分達を拒絶することを絶対にさせない。
またその人も、好意が欲しいから拒絶することができない。
結局心の病んだ人の身勝手な意志に従わされてしまうことになる。
拒絶されることが怖いから相手の身勝手な意志に従うが、
従うことによって、やりきれない不快感が残る。
心の病んだ人も、自分の心の中に色々な不安や敵意を抑圧して
不快感に悩まされている。
そしてこの不快感のはけ口を求めているのである。
他人の気持ちをなだめたり、すかしたりしつつ自分の立場を
守ろうとする人は、この人達にとって不快感の絶好のはけ口なのである。
他人が自分の上に不快な感情を捨てていくのは、まさにゴミ処理場に
車がゴミを捨てていくのに似ている。
他人が自分の上に不快なものを捨てていくのは、自分の方にも責任がある。
そのようなことを許してしまうのはこちらの弱さである。
他人にそのようにさせてしまっているのである。
こちらから他人にそのように仕向けてしまうところがある。
その人には愛情に飢えているという弱みがある。
他人の関心が欲しい、他人の好意が欲しい、他人に認めてもらいたい、
そのような気持ちが強いと、自分からゴミ捨て場になってしまうのである。