良い子の明るさは自分を守るためである

良い子は明るく元気そうに見えるが、実際は淋しい。
良い子は心は泣いているが、表面はいつも元気である。

本人は、自分の気持ちが本当は落ち込んでいながら、元気そうにしていることに
自分でも気がついていないときさえある。

不安から適応した子供は、親の関心を引く為に、両親の要求にかなう
行動をするから元気そうに見えるときもあるが、いつも自信がない。

「はい、はい」と答えながら、一人になると落ち込むことも多い。
良い子の怒りは多くの場合、外へ向かないで内へ向くから、どうしても本当の
元気がなくなる。

自分を守るために明るい性格を装っている人は、正面から見ると、とても明朗である。
しかし、後ろ姿がものすごく淋しい。

後ろから見るのと、正面から見るのとこれほど違うのかとその違いに驚く。
見る人が見ると、それが分かる。そしてその淋しい姿が、その人の本当の姿なのである。

過剰適応した子供は、淋しいのである。
そして自分では、淋しいということに気がついていない。

良い子は、一人で生きていけないから、関心を引くための明るさを誇示する。