長い間自分の喜びの体験を認めてこなかった

女にとって都合の良すぎる男、度を超して真面目な男は、どこかで事件を起こす。
真面目すぎる人はありのままの自分に対する肯定的感情を失っている。

意識の中心は、他人が受け入れてくれる自分を演じることであって、
自分自身であろうとすることではない。

会社で真面目に働いたのも、そこで真面目に仕事をすることが安全だからである。
世間体を気にするから真面目にしていた。世間の目を気にして真面目に
振る舞っていたにすぎない。

したがって自分の本性を活かして生きてきていないから徳性が育っていない。
だから一度真面目なコースを外れると、「もう嫌だ、今が面白くて仕方ない」
となってしまう。

他人から容認されるための真面目さと仕事熱心の適応過剰な性格は自然な
気力ではなく、不安からの性格であり、その本質は無気力である。

それだけに真面目に働いている本人は辛い。いつも自分に鞭打って仕事や勉強を
しているのである。

だから一度火遊びをすると「もう嫌だ、今が面白くて仕方ない」となって
その女にのめり込んでしまう。