自信のない夫ほど自慢話をする

夫が家事に全力を発揮しないのは、外で忙しくない無能な男と
思われるのではないかと恐れているからである。

自分は十分男らしいと自信のある夫は安心して家事に専念する。
夫と協力して家事も子育てもしたいなら、夫を認めてあげることと、
夫の話を聞いてあげること、この二つを忘れてはならない。

夫の浮気に苦しめられている奥さんから「どうしたら夫の気持ちを
引き戻せるか」という相談がある。そんな魔法の杖はない。

ただそのように相談してくる奥さんは、よく自分を夫に
売り込んでいる。そしてたいていこの二つをしていない。

夫の話に耳を傾けていない、夫を認めてあげてもいない。
要するに夫も妻も皆淋しいのである。

だから夫の自慢話は「もうその話何度も聞いた」と言わないで、
また新鮮な発見をしようと耳を傾けることである。
同じ自慢話をしないではいられないのは、心が傷ついているからである。

夫の浮気に泣かされて、最後には離婚したくないのに離婚した奥さんの話である。
夫は自信のない男で家ではいつも自慢話をしていた。彼は自信がないからこそ自慢話をするのである。

「あの社長も俺に会うと頭を下げる」などという単純な自慢話である。
その自慢話に奥さんはどう反応していたか。

「ほんとー?嘘でしょー」といつも聞き返していた。その奥さんは学校の先生であった。

そして離婚した後に彼が再婚した女性はスナックのママであった。
彼女は彼の言うことが嘘とは知りながら「凄いわねー」と聞いていたのである。

彼は学歴コンプレックスが強かった。高校は名門であるが、大学は
名門ではなかった。そこで彼は何度も高校時代の同じ話を繰り返した。