休むときには休み、楽しむときは楽しむ

「できたことが、できること」なのである。
それが実際の自分なのである。

しかし心理的に不健康な人は、そうは思えないで、いつも仕事に追われている。
ホッとして落ち着くことがない。

皆と一緒に食事をしていても、「こんなことをしていないで
早くあの仕事を片付けなければ」と思う。

何をしていても落ち着かない。仕事のことが気になって仕方ない。
いつもイライラしている。

食事を楽しめないだけでなく、皆と一緒に会話も楽しめない。
早く仕事をしなければと感じるからである。

むしろ会話をしていることが、仕事を片付けていくことの
障害になるから腹が立つことのほうが多い。

全てのことが、し残した仕事を片付ける障害になるから、
全てのことが腹立たしさの原因でしかない。

彼等は一休みするということができない。
休んでいる間リラックスできないばかりでなく、休んだ後は
それを取り戻そうとするから余計緊張する。

休めないばかりではなく、休んだ後はそれまで以上に焦る。
彼等はどうしても「できなければ、できないでいい」と気楽に構えることができない。
できないからといって、何かものすごく困ることが起きるわけではない。

心理的に健康な人は、「できなければ、できないでいい」と感じる。
それだけに大きな仕事を抱えていても、心理的に不健康な人に比べると
落ち着いていられる。