円満な解決は憎しみを増すだけである
エネルギ-がない人は、不要なものをなかなか捨てられない。
エネルギーがない人は躊躇する。
人は捨てられるから元気になる。元気になるから捨てられる。好循環していく。
悩みを深化させて眠れなくなってしまう人は、このようにハッキリとした態度がとれない。
不愉快だ、という感情を相手に向かって直接表現できない。
問題は不愉快な感情そのものよりも、その不愉快な感情を表現できないことにある。
感情を表現するとは、感情を出すことである。
眠れないのは、相手の高慢な態度とか、失礼な言動とか、ずるい態度ではなく
それに対するこちらの煮え切らない態度である。
そこから生じた迷いとか心の葛藤で眠れないのである。
それなのに、眠れないままにいつまでも心の中で相手を責めているだけで
それを表現できない。そうなれば悩みはいっそう深まるだけである。
自分の意志を言えないで不愉快さを我慢するから、うつ病になる。
円満解決すると不満が出る。
人間関係を維持することではなく、道を拓くことを考える。穏便さは地獄を招く。
不愉快さを我慢して、迎合していたから、うつ病になったのである。
実は、迎合していても評価をしてくれる人はいない。
その人との場は安らぎの場ではない。うつ病になるような人は、それがわかっていない。
うつ病になるような人にとって、穏便なんてありえない。
そのときには憎しみが出る。相手に合わせているだけで、無理がある。
静かにしていると、相手はうまくいっていると思っている。
人を悩ます人というのは、質の悪い人である。
譲れば譲るほど、つけあがってくる。こちらが我慢すると、向こうはそれが当たり前になる。
自分のすることを強く貫いていれば、結果はよくなっている。
そのときにその場がどんなに混乱しても長い人生を考えるとそのほうがよかったのである。