いつも疲れている

うつ病になりやすい人は、ずるい人にさえ好かれようと無理をする。
誠意のない人にさえ迎合して生きている。

誰と会っても、嫌われないようにということばかりを気にして生きている。
ボロを出さないようにエネルギーを使うが、ボロを直そうとはしない。

敵意を持ちつつ、相手を見ないで人と打ち解けない人は、その自らの不信感を意識していない。
不信感は無意識にあって、その人の言動に大きな影響を与えている。
だから毎日イライラして生きることに疲れる。
彼らは劣等感が深刻だから、自分の弱点を過剰に意識してしまう。

うつ病になりやすい人は、敵意と劣等感が心の底で渦巻いている。
その結果、弱点を出すまい、出すまいと過剰に身構える。
そして自分の弱点を隠すために肝心のエネルギーを使ってしまう。
肝心の仕事にエネルギーを使わない。

しかも無意識の領域では、その弱点がいつ見破られるかと不安である。
弱点が見破られないかと不安で、緊張してエネルギ-を消耗する。

例えて言えば、すごく立派な家に住んでいるが、その家は雨が降ったら雨漏りがする。
彼らはそんな家に住んでいるようなものである。
人が来たら、いつ雨が降らないかと常に気にしていなければならない。

机の脚が一本取れている。重いものを置けない。その机を誰かが移動しようと言ったら
大変なことになる。そういう不安である。

いつもそうした不安な緊張を抱いていることでエネルギーを消耗する。
仕事でエネルギーを消耗するよりも、不安からエネルギーを消耗してしまう。
だからいつも疲れている。